そもそも障害って
一般的に言われている障害者について、少し考えてみる。
障害とは何かと問うと、大きく2つ考えられる。
1つは、障害者本人の状況により障害が発生している場合。つまり、ケガや病気により、または先天的なものにより、本来発揮できるはずの能力が発揮できない、ないしは獲得できない為に、一般的な日常生活に支障をきたしている状況。
もう1つは、本人の状況に関わらず、周辺環境により相対的に障害となっている場合。つまりマイノリティー(少数派)であることが原因で障害が発生している状況である。
精神障害者の場合は、本人の状況と環境とが複雑に絡み合ってしまうことが多く、その支援を行う際には、双方にアプローチしなければならない。いわゆる調整といわれるものであるが、本人の努力だけでは周辺環境の調整は困難であり、周辺環境が整っていたとしても、本人の状況が安定していなければ、それは整っているとは言えない状態になってしまう。
今現在の障害者本人にちょうど良い環境の整備と、本人自身の今の状態の維持向上。これらを含めて支援を行うのが精神保健福祉士(PSW)の業務の一つと言える。
PSWの具体的な業務内容については後日述べるとして、今回は、障害とは、単に本人の能力の喪失、未獲得による状態だけではなく、環境側の要因によって発生している事もあることについて知っていただけたらと思いました。
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